海外オンサイト実習は、本学とダイキン工業株式会社の連携事業として、本学が長年取り組んできたグローバル・リソース・マネジメントと共同で開催するプログラムです。

2025年度は「Addressing sustainability challenges through interdisciplinary and participatory approach ~欧州の暖房給湯市場の理解と課題把握~」をテーマとして、本学と包括協力関係にあるダイキン工業株式会社の他、ダイキン・ヨーロッパ社、ゲント大学、ラドバウド大学からのご協力も得て、8月中旬にベルギーとオランダへの訪問を予定しています。本学の大学院学生10名とダイキン社の若手社員4名が参加し、専門分野の壁を越えて共修します。

今年度は「On-site Group Work Introduction」の科目(科目担当者:大西有子准教授)にて春学期の授業期間を通して事前学習を行っており、持続可能性に関する課題を技術・科学・文化・政策など多面的に学ぶとともに、訪問地域の理解を深め、渡航先での学びの充実を図っています。

6月25日(水)には、大阪府摂津市にあるダイキン工業株式会社テクノロジー・イノベーション・センター(TIC)に訪問し、暖房給湯の技術について2グループに分かれて学びました。
1階の展示室と3階のラボでは、ダイキン工業の歴史や独自の技術について学びました。展示室では、ダイキン工業の創業から現在に至るまでの歩みが紹介され、ラボでは最新の技術が集約された製品を実際に目にすることができました。
レクチャールームでは、いつもは共に学んでいるダイキン工業社員から、それぞれの仕事内容や、気候変動の影響を受け今後の市場拡大が期待される分野について説明がありました。自身の業務内容やダイキン工業が取り組む技術革新の重要性について熱心に語り、大学院生たちはその将来性に大いに興味を持ちました。
7月16日(水)には、オンライン講義にてJETROブリュッセル事務所からの説明を受けています。

ベルギー・オランダでの現地実習では、欧州議会や欧州委員会、ダイキン・ヨーロッパ社やゲント大学、ラドバウド大学への訪問やセッション等を通して、欧州の暖房給湯市場を正確に理解し、現地の抱える課題を発見するとともに、グループ毎にその解決策を検討します。

各グループの実習の成果は、9月3日に実施予定の成果報告会で発表されます。

海外オンサイト(ベルギー・オランダ)実習:事前学習
海外オンサイト(ベルギー・オランダ)実習:事前学習
海外オンサイト(ベルギー・オランダ)実習:事前学習
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