人口増加、家畜の増加、地球温暖化の進行によって、CO排出は増加し続けます。そして、CO排出量削減には限界が生じてしまうでしょう。このような社会状況から、化石エネルギーとそれから得られる電気を組み合わせてエネルギーを供給するようになった「第三次エネルギー革命」が破綻するのです。

さらに、カーボンニュートラルに貢献する技術が進歩します。例えば、再生可能エネルギー技術、自然エネルギー活用技術など。このような脱炭素技術を応用し、化石エネルギーを消費しないで電気を創出する省エネ・再エネ・蓄エネ利用へと移行する「第四次エネルギー革命」が加速していくことになります。

このような中、CO削減するだけではなく、排出されたCOを回収し、別の製品として再利用する技術が発展し、ネガティブエミッションが功を奏するようになります。

結果として、人間活動によって排出されるCO及び排熱は、再生可能エネルギーによって駆動する回収・貯蔵・再利用装置の進歩によって極小化され、カーボンニュートラル社会が実現されるでしょう。

エネルギー分野シナリオ

[ シナリオに基づく社会の変化 ]

  • 人口増加、地球温暖化の進行によって、石油エネルギーや電気を組み合わせてエネルギーを供給するようになった「第三次エネルギー革命」が破綻する
  • カーボンニュートラル政策によって、再生可能エネルギーの普及、水、窒素など空気中に多く存在する物質から燃料を作り出す技術が進展する
  • COからなる構造材料、COを原料とする化学変換(燃料、化学品、素材)により、COを有効活用する新技術が登場する
  • 家庭で消費するエネルギーは、各家庭で自給することが求められるようになる
  • 人間活動によって排出される未利用エネルギーを回収・貯蔵し、あらゆる場面でさらなる省エネを実現するELZ(Energy Loss Zero)社会が発展する
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