五感技術が発展し、仮想的に得られる感覚と現実の感覚の区別がつかないレベルへと発展します。

さらに、五感技術と仮想現実(VR)に関する技術の融合により、現実空間と遜色ない仮想空間「メタバース」が誕生し、人々の生活の一部となっていくでしょう。

この様な中、人々は娯楽のみならず、ビジネスや政治といった社会活動の場さえも仮想空間へと移行することになるでしょう。仮想空間の方が拡張性や自由度が高く、現実空間よりも仮想空間の需要が高まっていくと予想されます。

結果として、より自由度の高い仮想空間が生活の中心となり、現実空間は物質的な存在を必要とする施設、例えば「エネルギー生産拠点」や「電波基地局」などを設置するためのみに利用される様になります。

悲観的な見方をすれば、「水槽の脳」の様に、現実空間における我々の肉体は、生命活動を維持するためのみに存在し、人々は仮想空間を自分の生きる世界だと認識し、現実世界の存在を忘れゆくでしょう。

VR分野シナリオ

[ シナリオに基づく社会の変化 ]

  • 人が周囲の環境を認知するための五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)が、VR技術と5G技術との融合により発展し、リアルと遜色なく再現できるバーチャル空間が生まれる
  • 5Gは、さらに高速な6G技術に置き換わり、コンサート、スポーツ観戦、旅行を移動なしで楽しめるようになる
  • バーチャルとリアルの「境」がなくなっていくことで、バーチャル空間でのコミュニケーションが広がり、
    言語を問わず世界規模に発展する
  • 人類は、これまで人流、物流に支配されてきた物理的空間から解放され、バーチャル世界の中で同じ関心を持つ人々が自由に交流する「メタバース社会」が台頭する
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